残酷なのはあたし、そして現実。

作者長月癒乃

「勘違いしないで、あたし達は仮にも敵同士なの。」敵対している殺し屋のリーダー同士の切ない禁断の恋物語。今宵、禁忌の世界へと招待します。

「好きだよ、大好きだ。」









 彼はあたしにそう言った。





 気持ちが揺れたのは







 この頃からだった。











 こんな風には出会いたくなかった。








 「・・・・・・・・・あたしたちは、“敵”だよ。」









現実なんてあたしよりも残酷だ。