恋さり音は幸せのサイン

作者霜月 沙羅

僕と君との幸せだった日常が少しずつ壊れてゆく。僕は君が怖いんだ。「さよなら」と告げた君の隣には僕じゃなく、あいつがいた。でも、僕はそれで幸せだったんだ――。

 幸せだった日常が音を立てて崩れ始めていた。


 僕は君が怖くなったんだ。


 君の隣にはあいつがいた。まさか、あいつに君をとられるなんて。


 でも僕は、それで幸せなんだ――。