野薔薇【完結】

笑顔を知らない私は､

心から笑えなかった｡

“愛なんて知る必要ない”

そう思ってた｡

あなたに出会って､

その優しい笑顔に癒されて､

初めて胸が高鳴ったの｡

“この気持ちは｢愛｣なんだ｡”

―――そう､気付いたの｡

この恋が叶うなんて思ってない｡

“愛をください”

なんて言えない｡

あなたと私は違いすぎるから｡

―――でもあなたと少しでも繋がっていたいから､

あなたが私を必要としてくれるなら､

私の全てを

あなたに……。

――Present by 流歌――