司の親友でたった一人の理解者だった響。孤児というだけで疎まれ、それを苦に響は自殺した。世間への復讐と、司の双子の兄、零を探すため、司は月光学園へ入学した。
右目に傷を負った少年、司。
彼の隣には、いつも彼の姿があったのに……。
どこで狂ったのだろう。
どこで間違えたのだろう。
神様なんてこの世に居ない。
居るのは汚い人間ばかり。
―響、お前が居ない世界は、相変わらずの速度で、
相変わらずの毎日を繰り返しているよ―