手を伸ばせば
そこにあって
壊れ物に触れるみたいに
そっと、優しく
私に触れる指先が好きだった
囁くみたいに
甘く、低く
私の名前を呼ぶ声が好きだった
もっと、もっと―…
求めるたびに
あなた遠くなって
それでも、
求めずにはいられなかった…
ねぇ、抱きしめて
キスをして――…