突き刺さる骨

作者朝一

エディは、自らに忍び寄る死を予感していた。


助からない命、限り在る様に作られた魂。そして生み出した、誰か。全てが憎かった。壊れるのであれば他の全てを壊し、奪い、共に消えていこうと考えた。

だが、そんな事をしても救われる事などないのだろう。そんな事は知っているのだ。



雪が降るこの夜。ロンドンの街外れの古塔の上。

エディは妙な感覚を覚えた。かつての身体の主であったザトー=ONE、その意識が蘇ろうとしているような感覚だった。


内側から声が聞こえるような、聞こえないような。

誰かが語りかけているような、自分が語っているような。


なんなんだ…この宿主は…



変化はやがて訪れる。