母の強さと私のつよさ

作者マッタフェラー

忙しい毎日を送っている。充実した毎日を送っている。でも本当は、気づかないうちに大切なものを見失っていた。私のそれは、母の強さとは違っていた。母は優しかった。

人は時に大切なものを見失うことがある。


こんな世の中だからこそ、こんなに忙しい世界で生活をしているからこそ、目の前の雑多な物に視界が遮られ、大切なものを見失うのかも知れない。


そして運が悪ければ、目の前の雑多なものが原因で、大切なものが歪んで見えてしまったり、その雑多なもの自体が大切なものに見えてしまうこともあるかも知れない。


私のつよさは、母のそれとは違っていた。

母は強く、そして優しかった。