センパイとわたしと

作者彩季

その存在はとても大きかった           初めて話かけられた時自分を恨んだ        この人を見つけられなかった自分を本気で恨んだ  強い 強い印象のその人はまるで憎しみと悲しみの塊みたいに見えた     笑っているけど     たしかに笑っているけど 笑っていない      とてもとても悲しい人に見えて少し体が震えた   それでも求めていた   長い長い年月      アナタを探していたのかもしれない