「彼はどのゲイに殺されたのか?」探偵、溜池小次郎(27歳)は自問していた。埼玉県田子町で、ゲイがゲイに暴行されたうえに殺されるという事件が二日前に起きていた。
小次郎は、推理よりも実際に被害者が受けた体験を自ら追従体験してみる、体感型探偵である。この事が彼の悩みを深くさせていた。ゲイのゲイによる暴行を、どこまで自ら体験しなくてはいけないのか。。。