真夏の雪

作者Rin

 真夏に降る雪があるという。


 真昼の太陽の光に消されて見えない月から落とされる、月の涙。


 月から落とされ、誰かの目に触れる前に解けて消えてしまう。

 

 君は真夏の雪だった。


 僕の前に急に現れ、そして急に消えてしまった。


 さようならも、言う間もなく。


 君は消えてしまった。

 

 もし・・・

 

 もう一度君に逢えるなら・・・・・。

 

 なんて、言おう。