苦い紅茶を召し上がれ

作者チロルちょこ

ティーカップを優雅に口へ運ぶ。

朝を告げる眩しい太陽。

つい、目を伏せたくなるほどの、光りの中に、佇む影。


その影はそっと手を伸ばし、


「朝の始まりを告げる日はすでに空に上がりました」


淡々とした口調でそう言った、見慣れた顔。