麻井深雪

ひた向きな主人公を応援したくなる
両親を亡くしたももは生活の為にせっせと貯金する真面目で地味なOL。
派手な同期の上山さんにパシリとして扱われる日々を送っている。

それでも卑屈になることなく、せっせと残業をこなすももは、ひた向きで一生懸命な女の子であることが伝わってきて、好感が持てます。

そして、みんなが憧れている課長はそんなももの頑張りを見てくれていて、彼女に心惹かれていた――。

一種のシンデレラストーリーです。
でもこの作品の違うところはももが課長の告白を断ってしまうところ。

自分に自信がなさすぎるももが可愛く、課長に自分から告白するために自分を磨く姿には応援したくなりました。

ももを見守る課長、最終的には背中を押してくれる上山さん。
出てくるキャラがみんな優しく魅力的でした。

課長が少し強引さを見せるラブシーンも胸キュンもの。

初めて書いた小説ということで、文章に読みにくい点も見られましたが、著者さまの一生懸命さが伝わってくるような可愛らしいお話でした。