ちなみは高校1年生。同級生のユズルと一瞬で引かれ合い、恋に落ちる。しかしユズルの心には冷たい現実が...
この小さな街にまた雪が降る。
雪は嫌い。寒くて、寒くて、ここから一歩も動けない。
みんなが早足で通り過ぎる。
ねえ、私はまだここから進めない。
あなたの細くて柔らかな歌声を、もう一度、もう一度聴きたい。