天使は
いつも微笑み、優しく私を導く。
悪魔は
艶っぽい笑みをつくり、私を地獄につき落とす。
一見、真逆の存在の天使と悪魔は彼の中で一緒に存在していた。
「そんなに怖がらないで?大丈夫だから」
と優しく手を差し伸べる、天使。
「…チッ、お前のせいで汚れた。お仕置きだな?」
と繋いだ手を見ながらとんでもないことを言い出す、悪魔。
まさか同一人物には到底見えない。