金色の国の子供たち

作者まひる

バス事故で消えた11人の生徒。彼らは共通して不思議な夢を見ていた。『光ヶ丘の大楠』『極悪非道のお殿様』2つの手掛かりを頼りに取り残された少女が時空を越える。

七月七日、

この世とあの世が、

白銀の反物で繋がれる。



白銀の反物の先には、

『あの世』に続く大きな扉があり、

その目の前には、

光輝く金色の国がある。


金色の国では、

反物を渡る人々が

『あの世』への扉が

開くのを待っていて、

そこに住む神様の子供たちは、

そんな人々の話に

耳を傾けているらしい。


神様の子供たちは、

とても優しくて、

人間想い。


だから、

彼らを怒らせては

いけないんだよ。