籠の中の鳥

作者杏季

『...ご主人、さようなら』
主人に捨てられ、それでも尚主人を守ろうとする鳥。
『...早くお前に会いたいよ』
鳥を捨て、それでも尚鳥の事を想う主人。
二人の最期。



あの人の為なら何でもすると思った。



あの人の為なら何でも出来ると思った。



あの人の為なら何でも耐えられると思った。





...でも、無理だった。