偽の宝石と真の貴石

作者ASAKO

エピローグ

小学五年の頃。まだ、それが本当の恋か分からなかった。

その時、私とお兄ちゃんは、ショーウインドーが並んでいるモールを歩いていた。

ふと、横見した時。サファイアの宝石が入ったシルバーの指輪に私は心を奪われた。

「うわぁ…。素敵なリング」

「都子ちゃん…?もしかしてこの指輪、気に入ったの?」

「綺麗なんだもの」

「そうだな…。僕が大人になったらこれより素敵なリングをプレゼントするよ。」

「いいの?ありがとう!約束として、指切りしよう」

「「指切り挙万嘘ついたら針千本飲ます♪」」

まさか、あれが本当に変な形で実現するとは…