居候生活 ㊤

作者うらら 

事の始まりは、お父さんの転勤だった。

春の暖かい日、この日は新学期。私は普通の高校2年生。

みんなと一緒に高2の春を迎えるはずだった…


『すまん・・・うらら。』 『ッひどいよ・・・』


『だが。。急に決まったんだ』


『でも、ひどい・・・』


父の急な転勤。私はアメリカへ行くことになった。

でも私は最後まで拒み続けた。行きたくない。

でももう私は高校2年生。


赤ちゃんのように泣いているなんてできない。赤ちゃんだったら…柱にしがみついて泣いていただろうなあと、急に、赤ちゃんが羨ましくなった。


『でも・・日本を離れたくないよ。』


『そうか・・・・・・・』


お父さんは私に日本に残ることを許してくれた。

だが、私を一人にするのは危ない、ということで・・・


私の居候生活が始まった。