「優希なんて勝手な名をつけたのは見たこともないあたしの両親なの!!
あたしは優しさなんて知らない!!
希望なんてもうとっくに棄てたの!!
………不釣り合いなんてわかってる
結局あたしは命令におとなしく従うだけのただの奴隷なんだ――」
「誰が優しくないなんて言った?
誰が奴隷のように扱った?
………お前はただの俺の妹だ――!」
捨て子の"奴隷"として生きてきたあたしを拾ってくれて、初めて人として扱ってくれたのも
辛すぎる日々に失した心を取り戻してくれたのも
誰かを愛し、受け入れる方法を教えてくれたのも
すべて、あなたでした―――
あなたに捧ぐこの運命