先輩の魔法

作者真白

特別好きとか、嫌いとか。



あんまりなかった。



どうしてかはあたしにも分からない、けど。



満足してた。充分だった。



ーーーー先輩に、会うまでは。




「こんなところで何してるの」

「隠れてます……」

「はあ?」



出会いは最悪。



でも一緒に居ると楽しくて、すごく幸せだと言えるように、なった。



先輩……あたしに魔法をかけたのは、あなたですか。