君のいない唄を、僕は。

作者nachia

人並みに好き合うことさえ叶わない、その理由は誰の中にある?-もどかしくて、愛しいよ。





触れた。君の柔らかな髪に。

触れた。君の頬を伝う涙を追いかけるように。







言わなきゃよかった。

あのとき、この気持ちを伝える勇気なんか、

出さなきゃよかったのに。

臆病なままのあたしでいたかった。


夏菜(ナツナ)





俺は好きだって心で繰り返しながら

君を遠ざけてた。

どこかで君をためしながら。


(ハル)






好きだって、愛してるって、それだけじゃ、

どうにもならないことばかりが、

いつもいつも、いつも。