ベビーカーに乗った名探偵

作者ダンディーな香

心の動きに興味ある方、
一人でプスッと笑いたい方、必見?かな

あらすじ


 土曜日の朝、元刑事の松田大介は趣味のサッカーの試合に行くため、田園都市線の中央林間駅から急行電車に乗った。

 途中駅から、三十歳前後の夫婦が幼い少女をベビーカーに乗せて電車に乗り込んできた。妻は旅行に出かけ、夫と少女は妻の実家に行くようだ。

 少女が母親や父親と会話しているのを大介は狸寝入りをしながら、面白そうに聞いている。少女の質問に母親が妙に動揺する。また、少女は父親の携帯端末や母親の携帯から『ナオちゃん』と呼ばれる女に電話をかけたりする。

 少女の振る舞いに対する親たちの反応を見て、大介はスポーツ新聞の記事に書かれていた事件との関連性に気づき、事件を解明していく。