近頃、「価値観は人それぞれだから押しつけるな」といって自閉してしまい、教育や啓蒙ってもんをハナっから放棄して恥ずかしいとすら思わない人が増えてる。
そりゃ、ピンクが好きな人にグリーンを押し付けるのは、感心されることじゃない。でも、映画とか、ワインとか、音楽とか、家とか、ファッションとか、何でもいいんだけど、教養を身につけることで「より高いレベルで価値判断ができるようになる」のは明らかなの。
だから「価値観は人それぞれ」じゃ話にならない。「どのコーヒーをいいと感じるかは人それぞれだから、押しつけはいけない」といって自閉するんじゃなくて、「質のいいコーヒーと粗悪なコーヒーの差がちゃんと分かるようになるように、コーヒーについて学ばなければ/教育しなければならない」というのが正しい姿勢なんだ。
この携帯小説では、そういう教養をいろいろ知ってもらおうと思う。