流れ星に願いを

作者氷里


流れ星に願いを



特に取り上げる特技もなく かと言って問題もない


平凡ただその一文字が似合う女子高生 大和撫シホ


平凡で


ありきたりで 


漫画のような出会いもない


シホはそんな日々にアキアキ


…するわけでもなく


そこに幸せを見出すほどの平和ボケ極まりない子だった



そんなある日


町空に降り注いだ流星群の夜を境に

学校ではある噂が流れ始めた



“願いを叶えてくれる者が学校に現れた”


その名も 流れ星


たかが噂と傍観者でい続けたシホだが


徐々に広がっていく願いを叶えられた 成功者達 の群れ

疑問に思いつつも信じ始める生徒、そして挙句の果てには先生までもが信じてしまう始末


シホはその噂の真偽を見極めるため成功者達に近づいていく


辿り着いたその先には…



ある一人の男が待っていて


衝撃の事実がそこにあった