柚茶緒花

美しく儚く、まさに梦のような作品
なんて美しい文章。

歴史小説はなんだかとっつきにくいイメージでしたが、この作品はひとたびページを捲れば、最後まで手が止まらないほどスラスラと読むことができました。

スラスラ読めたと言っても、一言一句見逃せませんでした。

文章の一つ一つが美しくて本当に感動しました。

たった二人の人物だけでこんなに物語を広げられるなんて驚きです。

途中にいくつかでてきた漢詩、歌…どれもうっとりするくらい素敵でした。


少女の初恋は散ってしまいましたが、後味が全く悪くありません。

むしろ、すがすがしく爽やかな、それでいてほっこりするような温かさをもたらしてくれました。


携帯小説でまさかこんな素敵な文学作品と出会えるなんて思ってもみませんでした。

素晴らしいひと時をありがとうございました。