葛原行原と、吉野菰野の不思議残酷系恋愛物語。
「ゲームをしないか?」
彼は薄く笑って言った。
「何の?」
私は意味が解らず、訊き返す。
「僕と君のゲームさ」
悪い予感を告げる鐘が、うるさい程鳴っていた。
私は当然、
「良いよ」
と答えるわけで。
これは、そんな私と彼の話だ。