「僕は、外に出たい」

脱出計画、始動。

「僕にはもう、外がどんなだったか思い出せないや」


彼女は笑いながらそう言った。


誰もがそれに同意した。


誰もが彼女に同意した。


「だから、さ」


彼女は笑いながら話を続ける。


「僕らでここから出ようよ。僕らなら出来るよ」


そして、彼らは事件を起こすことにしたのだった――