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―そこは、
八方を波の無い海で囲まれた、
空に浮かぶ広大な島だった。
フィルは、
ある少女の声によって目を覚ます。
『…スカイガーデンへようこそ。
白き呪海に記憶を閉ざされし、
数奇なる宿命を負う者よ…』
…ここは、一体どこなのか。
…自分達の住む世界は、どうなってしまったのか。
フィルは、様々な想いを巡らせ奔走する。
しかしそれは、
やがて世界の存在意義さえも変える、
長く険しい冒険の始まりに過ぎなかった…。