神さんのいる町

作者呂美兎




鬼のお面を被った男は言った



「神さんは何でもしっとるんじゃ

嘘はつけんぞ」




と。



ああ、狡い狡い。


あなたはいつもそうして

私を騙して

鬼のお面の裏で



こっそり笑うのだ。