これが恋じゃないとしても。

作者西城砂月

切ない初恋と、揺れるココロ。“拓人”と“悠斗”。キスさえもない、何より美しく切なく、甘い、純愛が奏でる物語…。

恋なんかじゃないよ。



だって、好きじゃないし。


だって、愛してなんかないし。



恋なんかじゃないんだから…



胸が高鳴るのは


きっと、月が怪しく光るから。


だって、この気持ちは


恋より大きくて


好きより強くて


“愛してる”なんかじゃ、

言い表せない…