『物語記録屋―ストーリーコード』と呼ばれる『物語』を変えることが出来る者達の悲しくも残酷なお話。そして、『鬼』の末裔として生きる青年のお話…。ダークファンタジーです。
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―記憶を彼等は『物語』と読む―
誰しもが持つ『物語』を書き換える、つまり過去を変えることは出来ないのです。
―否、それは彼等には可能な事なのです―
『でもね、無理矢理全てをいきなりこじ曲げてしまえば、その人間は壊れてしまうよ』
狐のお面を紐で括り、耳の位置に付けている青年。
そして、クスリと笑う。
『これは、―物語記録屋(ストーリーコード)―の悲しくも残酷なお話の一ページ』
―そして、これは狐のお話でもあるのです―
『おっと、それはまだ内緒のお話だったんだけど。まぁいいや、物語の幕は上がった事だし、せいぜい楽しませてもらうよ』
カポリとお面を被り、クツクツと笑う。
―さぁさぁ、世にも奇妙なお話を老若男女皆さんでどうぞ―
狐は嗤う嗤う…