空を真似する人がいた

作者とおる



「きみイタリアから来た?」



彼は不思議で



「た、たぶん日本じゃないですかね…」


「ふーん」



クールで



「は、原くんは…その…ピンクが…」


「うん。死ぬほど好き」



可愛くて



「あたしは…いらない人間かな…」


「あんたは…あんただからいいんだよ」



優しい人だった。