ふしぎ少年、雪野くん。

作者とおる




「雪野くん。冬だねえ」




『うん。冬だね』




「今日-3℃だって」




『ふーん。そうなんだ』




「―――。雪野くん」




『なに竹川』




「――なんで冬にアイスなの?」




『なに言ってんの。冬だからアイスなんだよ』







――――もしかしたら、もう彼はこの頃から変だったのかもしれない。――――