遠くて、近くて。(不思議王子との、ほのぼのラブストーリー)【完】

作者詩路子

噂のアオ様は、私と一番、遠い席。いつも、ついつい見てしまうのです―…。私にだけ優しいアオ様、何でだろ?

*



…何で私にだけ、

優しいのかなあ?



さらさらな黒髪。

銀縁の眼鏡。

線の細い身体。

透き通るような肌。


澄みきった、声。


―…貴方が、気になる。





「君に恋してる…


っていう感情だと


思うんだよね」




あったかい恋、しました…