6畳ほどの狭い部屋に立ち込めたカーテンからの
わずかな隙間からでる日の光。
食べ終わってほったらかしのカップ麺のゴミ。
小さな部屋に響き渡る大音量のゲームのBGM。
よく見ると時刻は朝の6時を回っていた。
でも、そんなこと関係ない。いつものことだ。
そうやって自分に言い聞かせながら光太郎は
TVの画面に再度集中した・・・・・。
―俺は、道条 光太郎(どうじょうこうたろう)
身長185センチで体重は60キロと痩せてる。
少し長身だからか初対面の人にはいつも
「なにかスポーツをやってるのかい?」と
よく聞かれる。別にこれといってスポーツは
やっていない。単にめんどくさがり屋だからだ。
それにしてもスポーツを全力でやってるやつを見ると
吐き気がする。何がそんなに楽しいんだと、
いつも思う。あいつらはただの馬鹿だとしか
おもえない。