酷い過去に仮面を被せた女の子、流羽。孤独を味わい生きてきた、冷血な男の子、昇生。そんな二人の恋物語。


助けて


助けて



だれかあたしを助けて





暗闇から一筋の光に縋っても


結局は奈落の底へ突き落とす




もがけばもがくほど

体は沈んでいく


『絶望』という名の『地獄』に




だからあたしは、感情なんて厄介なものを


すべて笑顔の奥へしまってしまおうと決めたんだ





「あいつなんてただのストレス発散用具だから」



「あんたなんか、いなきゃよかった」







―――あたしは、幸せなんて、


知らない。







――――いらない。







ねぇ、あたし今、生きてる?





暴走族総長♂・辛い過去を持つ美少女♀








※この話はフィクションです。

※一部、暴力や強姦シーンなどを含みますので、気分を害される可能性がある方は読むのをお控えください。

※また、本書は未成年の喫煙・飲酒を推奨するものではありませんのでご了承ください。