身体から発せられる無数の糸を武器に、
我等一族は何百年の間も生き永らえてきた――
その超人的な能力を恐れられて、
我等は「糸使い」としてなりを潜めてきた――
「どうなろうが俺の知ったことではないな」
本家 霞(かすみ)一族 五男坊、
そう、あいつが生まれるまでは―――――