かつて滅ぼされかけた世界があった。
その名はトュラリス。
そこでは昔、十天魔と八幻神と呼ばれた存在が戦っていた。
長きに渡る戦いの末、十天魔を倒した八幻神だったが、あまりに強力な力を持つ十天魔を消滅させることはできず、武器にその力を封印することにした。
封印の後、自分たち自身も武器へとその力を封印し、十天魔たちが封印から解かれた時に対抗する為の力とした。
それから何年か後…
その時は訪れようとしていた。
八幻神の一人、ラスティスの末裔であるレナ・フローリアは別世界デュラスジルクから、八幻神の残した神の器、ヴァルキルスの使い手であるドミノ・ジルファーを召喚した。
トュラリスに封印されたはずのヴァルキルスが何故異世界にあったのか、そして十天魔の目的とは…
異世界ファンタジー「久遠-Drsr-」、ここに始まる。