あの日のまま

作者りお

学校の帰り道、彼と別れ話。

無言で歩きつづけた。

ある場所で彼がやっと口を開いた。

「ちょっとここで待ってて」

そう言って、彼は去っていった。

どんどん離れていく、彼の背中。

アタシ、ここに置いて行かれるんだ。

離れていったのは、彼の背中と心。

置いていかれたのは、アタシの惨めさと悔し涙。

そのまま2人は離れた。

でも、いつまで経ってもあの日のまま。

アタシの想いはここに居る。