『一生、誰とも結婚しないで……』



恋心を封印して、約束に縛られて、『罪』を背中に刻んで――


胸がときめいたときも

真逆の存在に癒やされ心惹かれたときも

想いを自覚しかけても


深く絡みついた呪縛は、まだ、解けない





孤独、華やかだった十代
喪失、絶望に苛まれた二十代



「――あなたが、好き」






「めっちゃ好きっす!」


「好きだけどNoデス!」


「バチクソに惚れてるから!」


「うざいから消えて」


「大嫌いだった……」


「……恨んでたよ」






「おれは――」






「許さない……」






画像タイトルを入力…






「おれ、お前になら――」



「え?」






「――お前が好きだ」









闇夜を風のように駆け抜けるあなたを


明るく灯す ひかりとなりたい










夏霞なつがすみ、伊達男の徒費とひ、口惜しや」



「……意味わかんねえから解説しろ」



「えっと、風情のある夏に、

恋を放棄して

イケメンの無駄遣いをしてる安慈君を

残念に思う気持ちをんでみました」



「お前、いい加減殴るぞ」