カタギになった元ヤクザが
恋人とともに移り住んだ田舎町は、
仮面をかぶった人間だらけだった
非力な恋人を守るため、男は町の権力者の元へ
『取引』によって町のイザコザに巻き込まれるハメになり、
恋人の素性をネタに脅され、元ヤクザは女社長の言いなりに――
そんななか、一件目の殺人事件が…
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『平和な暮らしと引き換えに、取引しようじゃないか』
『っ――……要求が無茶苦茶すぎんだろ』
『拒否するなら、お前とは取引しない』
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自分のしていることを知られるわけにはいかず、
男は、苦悩をにじませながら
ポーカーフェイスを貼りつける
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『それのどこがカタギだよ?』
『駒のくせに意思を持って動かれると困るんだよなあ』
『逮捕されたら弁護しますから!』
『元がつこうと、所詮下劣な生き物だろ』
『――あんたは、あたしのものよっ!』
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必ず、守り抜く
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『……好きじゃない人と、そういうことできるの?』
『できるな』
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―ポーカーフェイスを、貫け―