人生がイヤになって、なにもかもがイヤになったあたしは、学校でも浮いていた。
そんなとき、猫耳の男が現れた。
そいつはあたしを見て笑いながらこう言った。
「あなたにふさわしい世界はあちらにございます。」
たったそれだけを言い残し、あたしの帰り道のトンネルの中に消えた。