夜色の眸。ボロボロの姿の人に――私は、凄い剣幕で怒鳴られた。あんな体験、今までで初めてだったんだ!
「普通が一番しあわせじゃねーのか」
夜空の色をした瞳を持った彼は、寂しそうな声でそう言った。
確かにそうだ。普通が一番いいに決まっている。
過去に少しでもそうじゃないことがあった私達は、それがとても嬉しかったのかもしれない。
※この物語はフィクションです。