私とあなたの、

作者かめこ

波がきらきらと反射して眩しい。



砂辺には私と彼の2人きり。



「ありがとう。」



そういった彼の瞳は



細められていて。



微笑んでいるのか



それとも



泣きそうな顔をしているのか



私にはわからなかった。




「それと、――――」



静かに言葉を紡いだ彼の言葉は



潮騒にかき消されて



私には届かない。








そうだ、これは私とあなたの、