~memory~世界の果てまで 【完】

作者

記憶のない少女が警察におわれている――― その少女と一緒に逃げる2人の少年――― その少女と少年の真実とは…!?

雨が降っている。


水浸しの路地裏を、1人の少女が駆け抜けていた。


「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁ・・・!」


何で?何で!?


頭の中が疑問でいっぱいだった。


でも、休んでいるヒマはない。


後ろから追手が迫ってくるのだから。


相手は大人。


逃げ切れない事なんてわかってる。


けど、あたしは諦めない。



・・・上手く、まけたかな・・・?


ここは住宅街。


後ろには誰も居ない。


もう、限界―――


そして


少女は倒れ伏した――――