甘く溶けるまで。

作者彩冬みつ

“絶対零度”の異名を持つ女子高生と初恋を叶えるために転校してきた----帰国子女の僕の物語。

『君に会いに戻ってきたよ。』

なんて格好悪くて言えないけど。


『ごめんね。』

って言葉は君の顔を見て言うよ。


君をもう泣かせたりしないように。


僕がもう後悔しないように。



君はいつまでも手の届かない月ではないのだから。