明日地球は終わる。

作者咲羅

クスクスとクラス中から聞こえる、ただ一人に向けられる笑い。


同じ人間のくせして、確実にそこには“弱肉強食”が存在していた。


『おかしい』


異変に気付いた時にはすでに遅かった。


『おかしい』?違う。


『確実にいじめ』だった。


あそこの子は何?

あんたもおかしいって言ってたでしょ?

なのに…何笑ってんの?


あいつこそなんなわけ?

私はいやいやですって感じだったくせに…

どうして今は冷たく、満たされた顔であの子を見てるの?



狂ってる。


狂ってるよ。




あぁ、なんだかばかばかしくなってきた。


こんな奴らを…どうして怖いなんて思えるんだろう?


でも…そうだ。




私はそのとき、



“明日地球が終わる”




そう思えば、何だってできる気がした。