「沙羅ちゃん、ばいばい・・・」
「お別れなんてヤダよ、奏くん・・」
小学5年生の春、
彼はどこか遠い町へ引っ越してしまった。
「きっとまたどこかで会えるよ、だから泣かないで?絶対また会えるから・・・」
「ぅ、・・ぅん!」
こうしてあたしの幼い頃の初恋が終わった。