彼女との同棲で初めて買った目覚まし時計。しかし次第に汚れてゆく様はまるで僕達のようで切ない。そして00:05…僕達の時間は完全に止まった。

12時を少し回った頃を指したまま…針は動くのを止めた。


青緑の傷だらけで、年期の入った目覚まし時計。


それは僕らの象徴である。


あの瞬間、僕らの時間も止まってしまった。


短編恋愛小説。

《完結》