夜の静かな暗がりが町を覆いつくし小さな光りが爆音とともに写し出される
幾重にも集まる人の中で一際目を引き寄せる
人影が騒ぎの先頭に集まった。
知り得なかった常識が今、自分の前に写し出される…
「人に愛されるって幸せなことだっんだね」
顔を赤らめながら真っ直ぐな瞳で
微笑む雪(ゆき)
「お前は俺だけみてろよ」
傲慢でふて腐れた言い方の中に含まれる
優しさで溢れる彰(あきら)
「俺がそばにいるから、だからわらって?」
普段の口数の少なさとは違う天然な甘い言葉
に誰もが魅了されてやまない海(うみ)
「姉さん…こっち向いてじゃないと、離してなんかあげない」
意地悪なのに向けてくる視線には甘さが
溢れてる未来(みらい)
「うるせぇ…暴れんな…お前は誰にもやらねぇ。」
有無を言わせない強引で俺様な芯のしっかり
した新(あらた)
彼らが夜闇に入って行く